空って何色なんだろう?
青?水色?オレンジ?ピンク?
わかんない。
は青春学園中等部の一年生。のんびりしていて天然で、見た目もかわいい。入学してから何回も告白されたが、はそれをすべて断った。
なぜかというと・・・・
「雲はいいな。いっつも空と一緒に居れて。」
そう、のタイプは空みたいなのんびりしててやさしい人。
でも最近はその大好きな空のことで悩んでいる。
いつものように昼休み、屋上で寝転んでいる。
「空って・・・何色なんだろう・・?」
といつも考える。
自分の大好きな空のことだから余計に悩む・・・・らしい。
「空・・・何色なの・・・?」
?「青なんじゃないの?」
「!!」
いきなり後ろからした声。持ち主は・・
「え・・ち・・前・・君?」
越前「だから何?」
「いえ・・なんでもないです。」
は前から越前を苦手としていた。
無口で、目が怖くて挨拶もろくなかわさないから。
「何でココにきたの・・・?」
恐る恐る、は越前に聞いた。
越前「・・・空が見たかったから。」
「え・・・・?」
越前「なに?俺が見ちゃだめなわけ?」
「いや・・そういうんじゃなくて・・」
越前「?」
「越前君もそういうとこあるんだな〜って思って。」
の中で越前の印象が変わった。
「だってさ、越前君無口だし、なんかちょっと怖いかな?見たいな感じだったのに、空を見に来たなんてさ。」
越前「ふ〜ん・・・」
「・・ねえ越前君?」
越前「何?」
「空って何色だと思う?」
越前「・・それさっきも言ってたよね。」
「うん・・・」
越前「空ってさ、人によって見た目違うじゃん?だから、自分の中の色でいいんじゃない?」
「・・・?」
越前「だから、自分の中で空に一番合ってる色でいいんじゃない?」
「・・そっか・・・」
は越前の顔を見た。
・・・越前は空を見ていた・・・微笑みながら。
「・・・」
『空だ・・・』
の目のは越前が空みたいに見えた。
のんびりしていて、
やさしそうな笑顔。
越前「・・・?」
「!!なっ何?」
越前「目・・つぶって・・?」
「うん・・?」
chu・・・
「・・・・」
は目を丸くした。
越前「好き・・・」
「へ?」
越前「・・だから・・俺、あんたの事好きなんだけど?」
「・・・・それ・・ホント?」
越前「・・・前から、空みたいなあんたが好きだった。」
「私が・・・?空・・みたい?」
はうれしかった。
初めて、自分が空みたいといわれたから。
越前「俺じゃ・・だめ?」
「・・私も・・空みたいな越前君が・・好き・・・・」
越前「ありがと。」
その後、私たちはずーと空を見てました。
空って何色なんだろう?
今わかったよ。
空は私の大好きな越前君に一番似合う・・
青。
ありきたりな答えだけど、
わたしの中では一番大好きなものが
わかった答え。
あなたの空は・・・・
あなたの好きな人に一番似合う色は、
なに色ですか?
end