「ごめんね?」




その一言で喧嘩は終わる


でもね?


私たちみたいな相手に気持ちを素直に伝えられない


意地っ張りの人たちは


仲直りするまで時間がかかるのです。









「いじぱっり」











喧嘩した。

彼氏と。









「なに!?今日他の女の子とあるってたじゃん!!!」


忍足「だから〜あいつはちゃんと彼氏いて、そいつのプレゼント買うんにつきあっとったゆうてんねん!」


「うそうそうそ!!!!だって侑士顔真っ赤にしてわらってたじゃん!!嘘吐き!!分らず屋!!」


忍足「分らず屋はそっちやろ?!違うゆうてんに!」


「素直に謝れないの!?」


忍足「なんで俺が謝んなきゃならんのや!」






「「いじっぱり!!!」」




な〜んて・・・・


私の口はすごく馬鹿なの。


いうなって思ってることをどんどん口に出しちゃうの。


だから言いたかった事もいえないまんま。


時はずっと過ぎてゆく。


きょうだってホントは、






「ごめんね。あれ私の勘違いだったの。」









っていいたかったのに口が勝手に動いて又喧嘩。





ホントは知ってるの。侑士が浮気してないことぐらい。


あの子にはちゃんと彼氏がいるの。




けどね?自分から素直にいえないから。




わたしは「いじっぱり」だから。







それに侑士も私と同じ「いじっぱり」だから。






いっつもすれ違う。







跡部「!それはコートに置くはずだろ?」


「あ・・・うん・・・」


跡部「アーン?なんかいつもと違うな。忍足と喧嘩でもしたのか?」


「・・・・・いいよねぇ跡部はモテて。」


跡部「は?」


「侑士もモテるんだろうなぁ・・・」








跡部「・・・・お前なぁ・・・そんなに気になるんなら今日の放課後、体育館裏にいってみろ。」



「はぁ?なんでよ。」


跡部「何でもいいから行くんだ。・・俺様に逆らうのか?」


「・・・」





まったく・・・



こっちは悩んでんのに・・・




「・・・はいはい跡部部長様の言うことですから、マネージャーのはきちんと放課後体育館裏に行かせていただきます。」


跡部「素直に言やぁいいんだよ。」







素直・・・か。


あっ・・


何様俺様跡部様って言ったほうがよかったかな?















そして放課後。



「お疲れ様〜って侑士は??」


鳳「あれ?さっきまでいたんですけど・・」


宍戸「・・・あいつ今日女に呼び出されてたぜ?」


「え・・・・」


鳳「しっ宍戸さん!」


宍戸「んあ?」


鳳「〜〜〜!すみません!先輩!宍戸さん悪ぎはないんです・・!」


「いいよ。チョタが誤らなくっても。」









女の子から・・・呼び出しか・・・




告白だろうな・・・


あ・・・・




体育館裏・・・




何でかしらないけど、跡部の言った通り体育館裏にいた私。



そしたら・・・・








「忍足君のこと・・前から好きだったの!!!」









な????









「だから・・・付き合って・・」









はい???










告白してる〜〜!?






忍足・・ってことは侑士だよね・・・



なんて答えるんだろ・・・




忍足「・・・・ありがとな・・・・?でも、俺には好きなやつおんねん。」








・・・・侑士・・・・










「でも・・・今喧嘩してるんでしょ?」









・・・・・









忍足「そらな?俺はあいつのこと泣かしてしもうたけど・・・あいつが俺のこと嫌いになっても、俺はあいつが好きなんや。・・・あいつ以外とは付き合わん。」





「・・・わかった。」





その後女の子は帰ってしまって侑士だけが残った。













忍足「・・・。そこにおるんやろ?」




「・・・・」










侑士・・・侑士・・・侑士・・







今すぐ抱きついて「ありがとう」って言いたい。






侑士に教えたい。









「私も侑士の事大好きだよ」って。






言って・・・







仲直りがしたい。









忍足「・・・別れよう言いにきたんか?」



「・・・」



忍足「俺のこと嫌いになったんか?」




「ちがう・・・ちがうの・・・っ」






涙が出てくる。





カッコ悪い。





「私はぁ・・・侑士のこと・・・好きなのぉ・・・・大好きで・・・大好きなのに・・・いじっぱりだから・・・素直に言えなくて・・・」


忍足「・・・」





ぎゅうう・・・




私は暖かい侑士の腕に包まれた。




忍足「ごめんな・・・?俺も・・・死にそうなくらいのこと・・好きなんよ・・・?」




「・・侑士・・・侑士ぃ・・・」












私も侑士も




すごくいじっぱり。




言いたいことを素直に言えなくて。





でもね?




その分時間を掛けながら、



深い深いこの絆をつないでいくの。





最初の棘道のあとには、




愛という名の楽園が待っているから。


それまで、




私たちは歩き続けるのです。





end

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